計量機器メーカー・大和製衡株式会社様の組合せはかり「Dataweigh Tau(タウ)」の製品プロモーション動画を、3DCGで制作しました。ドイツで開かれる世界最大級の包装機械展「interpack」を意識し、世界の展示会で負けない映像を目指したプロジェクトです。Unreal Engine 5(UE5)を使い、CGでは難しい水の表現や、葉野菜が落ちる動きの物理シミュレーションまで作り込みました。
制作ツール
UE5
Unreal Engine 5
映像で伝えた処理能力
40→50 wpm
従来機 → Tau
再現した難しい表現
水・葉野菜
エフェクト+物理演算
プロジェクト概要
| クライアント | 大和製衡株式会社様 |
| 業種 | 製造業/計量・包装機器メーカー |
| 紹介した製品 | 組合せはかり「Dataweigh Tau(タウ)」 |
| 制作物 | 展示会・営業向けの製品プロモーション3DCG動画(英語版) |
| 尺 | 2分1秒 |
| 主な支援 | 企画・構成、3DCGモデリング、UE5でのエフェクト制作・物理シミュレーション、レンダリング、モーショングラフィックス、編集 |
| 使用ツール | Unreal Engine 5(UE5) |
背景・課題
今回のテーマは、ドイツ・デュッセルドルフで開かれる世界最大級の包装・加工機械の展示会「interpack」を意識した、世界の舞台で戦える映像をつくることでした。
大和製衡様は、これまでにも数多くの製品動画をお持ちです。だからこそ今回は、今までの延長ではない、一段上の表現が求められていました。海外のバイヤーや技術者が見ても「この会社の機械は違う」と感じてもらえることが、今回のゴールです。
FRIGG STAFF REPORT
ドイツの展示会で見た「世界の当たり前」
FRIGGのスタッフも実際にドイツへ足を運び、現地の展示会を見てきました。そこで感じたのは、製造業のパネルや展示の見せ方が、日本より数段上だということです。
- 3DCGを使うのは当たり前
- 美しい、かっこいいのも当たり前
- 差がつくのは「どれだけ体験させられるか」
この気づきが、今回の映像づくりの軸になりました。
プロジェクトの目標
- 海外の大型展示会でも見劣りしない、世界基準の映像クオリティにする
- 機械の説明ではなく、「動いている様子を体験している」感覚を届ける
- 頑丈さ・衛生面・操作性・処理スピードという4つの強みを、2分で順番に伝える
- 言葉が分からなくても伝わるよう、映像そのもので製品の良さを見せる
FRIGGの戦略と制作のこだわり
1. 葉野菜が落ちる動きを、リアルな物理演算で再現
Tauは、サラダなどの葉野菜を速く・正確に計量するための機械です。そこで、機械の上から葉野菜が降り注ぎ、計量ホッパーに落ちていくシーンを、物理シミュレーション(リアルな物理演算)で再現しました。葉の一枚一枚が重さや形に合わせて自然に跳ね、重なり合う動きをCGで計算しています。手で動きをつけたアニメーションでは出せない「本物らしさ」が、製品の説得力につながっています。
葉野菜が計量ホッパーに降り注ぐシーン。一枚一枚の動きを物理演算で計算しています。
2. CGの鬼門「水」の表現をUE5で作り込む
水はCGの中でも特に難しい表現のひとつです。今回は映像全体の背景に揺れる水面を敷き、さらに「Ultra-Hygienic Design(高い衛生性)」のパートでは、機械のパネルを水滴が伝って流れ落ちる様子をUE5で表現しました。水が溜まらず流れ落ちる=洗いやすく清潔という特長を、説明ではなく見た目で伝えています。
パネルの傾斜を水滴が伝って流れ落ちる様子。CGでは難しい「水」の表現をUE5で作り込みました。
3. UE5のレンダラーで、金属の質感を世界基準に
UE5の描画機能(レンダラー)を使い、ステンレスの金属感や光の映り込みまで作り込みました。部品の細かな凹凸や、メッシュ状の表面の質感まで再現することで、実機を間近で見ているような映像に仕上げています。
部品の構造をクローズアップ(Robust Build)
水の侵入を防ぐカバーの質感
4. 4つの強みを「体験」の順番で並べる構成
製品の強みを「頑丈さ → 衛生面 → 操作性 → 処理スピード」の順に見せ、最後に葉野菜があふれ出すシーンで締める構成にしました。見る人が少しずつ機械の内側に入り込み、最後に「この速さと正確さを体感する」流れをつくっています。
映像の構成
1:16 操作画面のモーショングラフィックス
1:38 サラダのパッケージとスピード訴求
1:46 水と葉野菜が弾けるフィナーレ
0:00オープニング:水面の上に「Yamato Dataweigh Tau」のロゴと製品が登場
0:14Features of Tau:製品の特長をひと目で紹介
0:20Robust Build:アクチュエーターやカバーの構造をクローズアップ
0:44Ultra-Hygienic Design:水滴がパネルを流れ落ちる表現で衛生性を伝える
1:16Improved Operability:操作画面のUIをモーショングラフィックスで紹介
1:30処理能力:葉野菜が降り注ぐ物理シミュレーションで「40→50 wpm」を体感
1:46フィナーレ:葉野菜があふれ出し、ブランドロゴで締めくくり
ご支援内容
- 海外展示会を想定した企画・構成づくり
- 製品の3DCGモデリングと質感づくり
- UE5での水のエフェクト制作
- 葉野菜の落下シーンの物理シミュレーション
- 操作画面などのモーショングラフィックス
- 英語テロップを含む編集・仕上げ
成果
世界の展示会で求められる「美しさ」と「体験」を両立した、英語版の製品プロモーション映像として納品しました。製品の強みを言葉に頼らず映像で伝えられるため、海外の展示会や営業の場でも、そのまま使える映像になっています。
展示会・海外向けの3DCG動画をご検討中の方へ
UE5を使ったリアルな映像表現から、企画・構成のご相談まで。まずはお気軽にお問い合わせください。
無料で相談する >